製品が出来上がっていく楽しさは格別です。

樹脂の加工をする下請け工場に5年ほど、パートに行った経験があります。
主に使っていたのは、パッと見るとミシンのような小さな手動の旋盤機とコンピューター制御のNC旋盤と言われるものです。
初めの頃は、何がどうなるかも分からないまま、教えられたとおりに機械のボタンを押すだけだったり、出来上がった製品の個数を数えるなどの簡単作業ばかりでした。

慣れてくると、素材の温度管理や機械の立ち上げ(スイッチを入れて軽く機械を温めるだけですが)、簡単なNC旋盤の調整などもさせて貰えるようになって仕事が楽しくなってきました。

そのうちに、コンマ下3ケタの数字まで出す必要のある検査も巻かせて貰えるようになって、検査員のところに押す認め印を持つようになりました。

勤めている間に、何度か新入社員が入ってきましたが、一日中工場の中で機械に向かっているのが辛いのか、どの子も長続きしなかったのが残念でなりませんでした。私は、いつか一から機械の調節を撒かせて貰えるようになりたいと思いながら仕事をしていましたので、初歩からきちんと教えて貰える彼らがとても羨ましかったです。

自分が調節した機械が自分の思うように動いて、図面通りに製品が出来上がってきた時の嬉しさは、例えようのないものだと思うのです。